■異界グリーンランド■

正直な所、オーロラを見れる以外にはそんなにやる事がある訳でもないです。
町に行けばフィットネスやボウリングもできるんですけど、行かなかったし(^^;
夜間撮影ばかりしてたんで、昼間は寝てたり部屋でまったりしてましたね。
そんな中で唯一出かけていったのが 「氷冠ツアー」なるもの。
簡単に言うと氷河みたいなのを見に行ったんですけど、ハッキリ言って似て異なるものです。
まずスケールが違う。氷河が「河」ならソレは「大陸」とでもいいましょうか。
氷の山が地平線の彼方までえんえんと繋がってる訳ですよ。
つまり、グリーンランドの大部分を占める地図で言う所の「白い」部分。
あれは全て南極のような厚い氷で出来ていて、その巨大な「山」から海岸ぞいのフィヨルドっつーか
地表に向かって氷がせり出して行く…その出口の部分を見に行くのが「氷冠ツアー」な訳ですね。
まあ、とりあえずはどんなもんか見て下さいな。

これがその地表との境界線っつーか入り口の部分です。
空に溶け込んじゃってるので分かりにくいですけど、地平線の彼方まで氷が広がってます。
これだと比較対象物がないのでスケール感に乏しいですけど、
あの際あたりの氷で厚さは1000mくらい。厚い部分では3000mくらい。
これが「山」といった理由と言うか…実際山地でしょ?(笑)
手前の地面と言うか自分がいる山はこの氷の山脈に浮かんでいる小さな島って感じです。
写ってないけど後ろもこんな感じに囲まれてるし、
ここもいずれ氷に削られるか飲み込まれちゃうそうです。

比較対象がないと大きさがつかめないと思うので、乗ってきた車を入れてみました 。
車見てピンと来た人は結構マニアですよ(笑)
ちなみにこの山は見晴しがいい観測ポイントなんだけど、風が強い時は近付く事も出来ないそうです。
気温もこの時は-40ちょいくらいだったけど、
風があるとあっという間に-50とか60とかいっちゃうそうです。うひ〜。


これが乗ってきた車。
ダイムラーが誇る万能トラック「ウニモグ」ですね。
これ見た時に、行程がどんな所なのか何となく想像がつきましたけど、その通りでした(笑)
このツアー自体は往復で3時間くらいだったんだけど、
町から脇道にそれると5分も走らずに人家どころか氷と雪だけの世界が広がってます。
でも、野生のトナカイとかジャコウウシなんかにはよく出くわしましたよ。
でも、ここまでの道自体は、ダイムラーではなくてVWが極秘開発していた某車の為に作った
テストコースだったらしいです。
そりゃ、こんなとこまでスパイなんてそうそう来ないよな(笑)



もう一枚。
後ろなんだけど、もはやどこまでが空との境なのかさっぱりわかりませ〜ん(笑)


で、 これがその「氷冠」の上でございます。雪かぶってるけど全部氷。
ここには写ってないけど、氷の上を削って幅5mくらいの道が作られていて、
そこを歩いて5〜600m先のとこまで定番の「飲み物用な氷」(笑)を取りに行きました。
ちなみにその道自体はまだ先に伸びていたんですけど、終点は600km先だそうです。ぉい。
採ってきたそのあたりの表面にある氷で、だいたい1万〜3万年前のやつらしいです。
寒いから触っても岩みたいになってて溶けやしないのが面白かったり。

あ、 削った氷はうまかったですよ 。


■おまけ■

上が空港中心部のほぼ全体です。
階段の下は手荷物の受け取り場所で、右手にはチェックインのカウンター。
その奥はセキュリティで、ガラスの向こうが 空港内のロビー。
自分の後ろには航空会社のオフィスがいくつかと公衆電話。
左の出口を出て左奥へ10mも進むとホテルのフロントという
なんとも箱庭ちっくな造りででしたよ。
これで国際空港格式なんだからね〜(^^;





最後にホテル部屋から撮った空港です。
この部屋でホテルの一番端なんだから、いかに空港に近いっつ〜か一体なのかが解ると思います。
奥のでっかいのはSASの767ですね。
島内の各町へはここで乗り換えて何機か見えてるプロペラ機で行く訳です。
まあ、つまり一連の夜の写真はホテルのすぐ裏手で撮ってた訳ですよ(^^;
ちなみに、格納庫の向こうに見えてるのが町です。


まあ、こんな感じで、昼も夜もなかなか面白い所でした。


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